どうもゴロモンです。
今回は、リップが折れたルアーの修理に挑戦しましたので、その模様をお伝えします。
以前からタ○ゾン川に釣行の際に、ミノーでジャークをぶちかましていると、度々ぶち折っていたリップ。
そしてこの間は、サスケ120裂波のリップまで欠けてしまったのですよね。
なんだかんだで、ここ1~2年でM1ミノーが6本、95が2本、そしてサスケが1本が逝ってしまっておりました。
捨てるには勿体ないですし、新たなリップを取り付けるのも、本体に切り込み入れてプラ板加工して接着してと、結構面倒なのですよね。
でもさすがに砂物マニアのサスケまで破損したからには、「修理に手を付けねばなるまい」ってことに。
そんな中、何か良い方法がないかなーっとちょいちょい調べていたところ、良さげな物を見つけたのです。
それが、プラリペアです。
:title]
このプラリペアを簡単にご説明すると、新品から型を取って、粉末と液体を混ぜた物を型に流し入れ成形するという物です。
これがルアーのリップ折れ等の欠けた部分を復元するのに最適な訳なのですよ。
では、ここからは実際にやってみましたので、順にご紹介します。
今回私が購入したのは、プラリペアのPK-80というセットになります。
早速箱を開封します。
中身は、溶剤と粉末、小分け容器、成型材などが入っております。
では、リップ折れ修理の方法ですが、取説に記載されている通りに進めていきます。
リップ折れ修理には、型取くんを使ったニードル法にて行うと良いらしいです。
・型取くん・・・付属の成型材のことで、お湯で軟化させて使用する。
・ニードル法・・・玉状に塊となった粉末をニードル先端で刺して補修部へ持っていき溶かして成型する方法。
(詳細は下画像の取説をご参照ください)
①準備・用意する物
・プラリペアセット
・お湯
・耐熱皿
・箸
・新品のルアー(型取り用)
・破損ルアー(修理対象品)
・カッターナイフ
・ヤスリ
②下準備(面取り加工)
まず破損したルアーの折れた部分の角を、ヤスリやカッターナイフで少し削り「面取り」を実施します。
実施前
実施後
画像だと分かりづらくてすいません。
この面取りを行うことにより、接着面の面積が増えることにより、確実な接着補修ができるようになります。
③溶剤の準備
溶剤と粉末をニードル容器(小分け容器)に分けます。
まずは溶剤をニードル容器(小分け容器)に入れます。
付属のスポイトを使ってニードル容器(小分け容器)へ。
この液体、独特の臭気がありますね。
取説には、火気厳禁と換気を行うようにとの記載されています。
ニードル先端を取り付ければOK
途中で不足すると面倒なので、たっぷり準備しましょう。
次は粉末を容器に入れます。
これがプラスチックの元となる粉末で、かなり粒子が細かくサラサラしていますね。
こちらも容器にタップリ入れておきます。
④型取くん(成形材)を温める
型の元となる型取くん(成型材)をお湯で温め柔らかくします。
取説では90℃のお湯で3分程と記載されています。
耐熱皿に成型材を入れて熱湯を注ぎます。
3分程で柔らかくなるので、ちょいと待ちます。
3分程経過したら、箸で切れるくらいになりますね。
9~12cmミノーのリップを修理するなら、1/3程の量で充分なくらいです。
半分だとちょっと多いかも。
⑤型取り
リップが折れていない正常なミノーから、リップの型を取ります。
やけどしないように箸などで取りだして型を取ります。
硬化する前にさっさと型取りします。
失敗しても温めれば、再度型取り可能です。
こんな感じに。
例えると消ゴムっぽい硬さって言えば良いでしょうかね。
意外に柔軟性があります。
⑥型をセットする
リップ折れミノーにセロテープ等で型をセットします。
隙間ができないようにピッタリと取り付けます。
※この型の位置だしがちょっと難しいのですが、型取りの際、ルアーの目まで型取りしておくと、型の位置だしが楽になります。
こんな感じに目まで隠れるように。
そうすると目の凸凹に型を合わせることができるので位置だしが楽になります。
⑦ニードル法で充填する
小分けした粉材へニードル容器から1滴、溶剤を落とし、ニードル先端で刺して持ち上げます。
持ち上げた塊を補修部へ持っていき、そこで、再度ニードル容器から溶剤を押し出して塊を溶かし、流し込みます。
補修部に持っていって、
溶剤を押し出して溶かし、流し込みます。
この作業を繰り返し行い、リップを成形します。
⑧乾燥
約5分くらいそのまま置いておきます。
冬場など気温が低いと、少し硬化に時間が掛かるようになりますので、流し込んだ溶剤が硬化したら型を取り外しましょう。
⑨バリ取り・仕上げ
型を外したら、はみ出た部分や余分な箇所をカッターナイフやヤスリで削り取ります。
はみ出た部分を削り取るのが、案外大変なのですが、地道にヤスリで削りましょう。
リューター等をお持ちであれば作業は早いでしょうけどね。
溶剤の充填量を上手く調整できれば、削る量も少なくて良いのですが、なかなか難しいです。
この辺りは馴れでしょうかね。
⑩完成
いかがでしょうか?
画像の下が新品で、上の黒金のM1ミノーが補修した物です。
折れたサスケもご覧の通りに復活です😄
上手く出来たのではないでしょうかね👍
ヤスリ掛けで結構な力を加えましたが、取れることなく、しっかりと接着されていますよ。
ということで、プラリペアでのリップ補修を実施してみましたが、意外に簡単にしっかりとした物が出来ることに正直驚きでした。
取説にはバイクのカウルやウインカー部分や陶芸品の補修方法も記載されており、色々と使い道が多い様子で便利に使えそうです。
今回、プラリペアのクリアーを使用して補修しましたが、完成品はクリアーよりも若干曇った感じになります。
画像のように磨りガラス風になりますよ。
プラリペアのカラーは他に、白・黒・赤・青・黄が有るので、お好みでお選びください。
どうせ透明にならないなら、逆に赤とか黒でも良かったかも。
※2019年4月27日 追記
【この曇った感じに仕上がるリップですが、ウレタンどぶ浸けコーティングを実施すると、あら不思議、綺麗なクリアーに変化するのです。なんでだろう?】
今回私が購入したのは、プラリペアのPK-80というセットですが、ルアー10個ほどのリップ補修するには、量が多すぎました。
※PK-80・・・粉30g、液50mlの量が入っています。
この量だと、あと200個は余裕で修理できますよ・・・どうしようかなこれ😓💦
数個を修理するなら、PK-16という粉6g、液10mlのセットで充分だと思います。
:title]
これでも多いかもしれませんけどね。
アイデア次第でイロイロなプラスチック品を補修できる「プラリペア」。
なかなか便利な物ですし、ルアーの補修にはピッタリだと思いますよ。
ということで、ルアーのリップを修理したのでした。
※2019年4月27日 追記
リップ補修を行ったサスケ120裂波を実際にサーフで使ってみました。
結果、何の問題もなく使用出来ましたし、サーフの波打ち際でボトムノックしても壊れることなく、強度も問題ないレベルで接合出来ていますね。
アクションも特に大きく変化することなく、上手く完成していたようで、ちゃんと結果を出してくれましたよ👍
プラリペア、優秀な補修材だと思います。
ではまた。