どうもゴロモンです。
今回は、1月10日に発表された「19ヴァンキッシュ」について、私なりに纏めようと思います。
かなり気になるリールなので、いざ購入候補の1つとして考える際、記事に書くことで詳しく調べることが出来ますから。
その性能や採用されている技術などを知っておくべきかと思いまして。
(各画像はシマノさんからお借りしております)
かつてない「軽さ」「強さ」「飛び」を極めて。
揺るぎなきクイックレスポンスシリーズへの頂点。
ヴァンキッシュ[Vanquish]|スピニングリール|リール|製品情報|シマノ -SHIMANO-
このヴァンキッシュですが、シマノのクイックレスポンスシリーズの頂点との位置づけとなっております。
ところで、「クイックレスポンスシリーズって何??」って方もいらっしゃるかと思いますので簡単にご説明を。
シマノのスピニングリールはヴァンキッシュに代表される「クイックレスポンスシリーズ」と、ステラに代表される「コアソリッドシリーズ」の2種類に大きく分かれています。
・クイックレスポンスシリーズ:軽量コンパクトな低慣性ローターが生み出す「巻き出しの軽さと優れたリーリング感度」を有するシリーズ。
(ヴァンキッシュ、エクセンス、ツインパワーXDなど)
クイックレスポンスシリーズは、その巻き始めの軽さによる操作性の良さ、軽量ボディーによる高感度を活かした繊細な釣りに適する傾向のリールとなります。
・コアソリッドシリーズ:適度な慣性を持つ高剛性ローターが生み出す「シルキーな質感のある巻き心地」を有するシリーズ。
(ステラ、ツインパワー、ストラディックなど)
コアソリッドシリーズは、高剛性ローターを勢い付けて回すので、巻き始めは少し重く感じますが慣性で回るので、巻きの釣りに適する傾向のリールとなります。
まあこの辺は個人の好みもありますので、あまり気にし過ぎないほうが良いかと思いますけどね。
話しを戻しますが、このヴァンキッシュの最大の特徴は、やはり驚異の軽さと強度を両立していることかと思います。
ここからは性能と各技術をシマノHPから確認していきます。
・軽さを譲らない
ローターからハンドルに至るまで、構成されるパーツの軽さを素材から徹底追求。圧倒的な自重の軽さと、巻きの軽さを両立し、さらなる操作性と感度アップを実現。
・NEW CI4+ハンドル
シマノ独自の軽量カーボン素材であるCI4+をハンドルシャンクに採用することで、金属製ハンドルよりも圧倒的な軽さを実現。
さらにハンドル軸には軽量のチタン製ハンドル軸を採用することで、前モデルのCI4+ハンドルと比較して#2500のハンドル組では3g、#4000のハンドル組では7gの軽量化を達成。
画像はフィッシングショーで撮影したものですが、このハンドルの肉抜きには驚きでしたからね。
C5000XGはハンドル材質がアルミ製となります。
・マグナムライトローラー
左右非対称のローター構造を採用し、操作性と感度の向上を求めて、異次元の回転軽さを実現したマグナムライトローター。
さらにラインローラーの軽量化、ベールのチタン化、ローター肉厚の最適配置を行い回転慣性の低減に成功。
・チタンワンピースベール
軽量かつ強度の高いチタンを素材に、まったく継ぎ目のない一体成型で製造されたワンピースベールを搭載。
見た目に美しくトラブルレスを実現。
・徹底的な軽量化
16ヴァンキッシュと比較して、今回の19ヴァンキッシュは全モデル平均で約20gの軽量化を実現しています。
#4000XGに至っては、40gの軽量化を実現しており、その重量は15ストラディック#1000Sと同重量(カタログ値)となっています。
その軽さたるや恐るべし!です。
・強さも譲らない。
ここまでの軽量化を達成したにも関わらず、最新のハガネギア、ハガネボディをはじめ、軽水圧にも耐えられるXプロテクトを搭載。
従来モデル以上の耐久性、剛性アップを実現。
・HAGANEボディ
ボディにはSTELLA同様マグネシウム合金を採用。
軽量化を実現しながらも高い剛性をキープすることに成功。
リールのたわみや歪み、ネジレをしっかりと抑制。繊細なギアの噛み合わせを守り、スムーズなリーリングを可能にする。
・HAGANEギア
金属の塊を約200tの圧力でプレス、切削なしにミクロン単位の精度で仕上げたドライブギア。
精密冷間鍛造と言われる独自技術が、高精度かつ硬く、粘り強いギアを生み、滑らかな巻き心地を可能に。
NEW VanquishにはSTELLAに搭載されている最新のHAGANEギアを踏襲。前モデルに比べギア強度が大幅に向上。
・Xプロテクト
従来の撥水処理に加え、水の浸入を抑えるラビリンス構造を複合することで、非接触でありながら高い防水性能を実現。
このXプロテクトは海水で使用するのであれば、絶対に欲しい機構です。
私はツインパワーXDをショアジギで使っていますが、1度予期せぬ波を被り一瞬水没状態になったことがありましたから。
Xプロテクトのお陰か、今も問題なく快適に使えていますよ。
・ワンサイズ上のリールギア強度を実現
数値は記載されていませんが、画像のグラフを見る限り、倍の強度を実現している様子ですね。
・飛びも譲らない。
ここまでの軽量化を達成したにも関わらず、軽量化とは相反するロングストロークスプール化にも成功。
これにより、ステラ同等のキャスト性能を得て、飛距離アップを実現。
・ロングストロークスプール
STELLA以外では初となるロングストロークスプール搭載で遠投性能も向上。
C3000サイズで比較して4%飛距離UPを達成。
(ドーム内での飛距離比較テストによる)
この4%を実感することは難しいのかも知れませんが、小さな積み重ねは大事なことですからね。しかもステラ以外で初という特別感が良いですね👍
スプールリングの材質はアルミ、表面処理は高耐久硬質コートとなっています。
ちなみにステラは、スプールリングの材質はチタン、表面処理はチタンコートなので、ロングストロークスプールでも違いがあることになりますね。
・サイレントドライブ
ボディ全体の基本設計、駆動関連部品をひとつひとつ見直し、部品間の微細なガタ、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除。
改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギアなど多岐にわたる。
新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻き心地を実現。
・マイクロモジュールギアⅡ
最先鋭の歯面設計、シマノならではの製造技術によって進化したマイクロモジュールギアⅡ。
ギアの歯、ひとつひとつの歯面から設計を見直し、理想的な歯形状を追及。
音鳴りの低減、滑らかなギアフィーリングの向上も達成。
ギアといえばシマノですから、シマノの本骨頂ってところですね。ギアはシマノで間違いなしです。
・低摩擦ローラークラッチ
NEW Vanquishでは低摩擦でコンパクトなローラークラッチを搭載。
抵抗を抑え、従来以上の軽い回転を実現。
・新設計ベール開閉機構
オープン時の滑らかなフィーリングを追及。
開閉角度が広く、フェザリング性も向上。不意のベール返りも防ぐ。
突然のベール返りは致命的ですから。
これが起こるとメタルジグなんか簡単に高切れして吹っ飛んでいきますからね。
恐ろしくてフルキャストができなくなりストレス溜りますよ。
・新形状ラインクリップ
取り外しやすく、ホールド力をアップした新形状のクリップを採用。
エステル0.2号からフロロカーボン40lbまで幅広く対応。
このラインクリップは非常に重宝する機能で、なくてはならない機能の一つだと個人的には思っています。
これが無かったり使いにくいと、ものすごく不便ですからね。
・ワッシャーの使い分け
1000番から4000番までは滑らかな滑り出しのフェルト製、C5000番は耐久性重視のクロスカーボン製ワッシャーを採用。
さて、長々と記載してしまいましたが、19ヴァンキッシュに採用されている高い技術の数々を確認すればする程に欲しくなってきます。
実際にフィッシングショーで私が手に取り回してみたのが4000XGでした。
4000XGの200gという圧倒的な軽さに驚愕した訳なのですが、同時に組み合わせるロッドに悩むことに。
当然ですがサーフでのヒラメ狙いに使うつもりなのですが、私が好む10ft以上~11ftオーバーのロッドに合わせるには、手元が軽すぎると思うのです。
手元が軽すぎると操作性が悪くなるのですよね。手元に重心があるほうがロッド操作がしやすいのは明らかなことですから。
正直、19ヴァンキッシュ4000XGを購入することに、非常に悩むところです。
これがアジングや管釣りトラウト、エギング、ライトリグのバス釣りであれば、間違いなくヴァンキッシュを使うところですけどね。
繊細な釣りほどヴァンキッシュの性能が存分に発揮される場面でしょうから。
すでに19ヴァンキッシュですが予約が開始されている様子です。
私が各釣りで選ぶのであれば以下の番手でしょうかね。
・C2000SHG:ギア比6.1、最大巻上長82cm
ライトソルト(アジ・メバル)、トラウト用として。
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・2500SHG:ギア比6.0、最大巻上長89cm
バス、川のトラウトにナマズ用として。このサイズが一番使い勝手が良いかな。
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・C3000SDHHG:ギア比6.0、最大巻上長89cm
ダブルハンドルを標準装備のこのモデル。エギング専用機なのでエギング用に。
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・4000XG:ギア比6.2、最大巻上長101cm
サーフヒラメ、ライトショアジギ用に。ただロッドは10ft以下が良さげかな。
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19ヴァンキッシュ、良い性能と軽さのリールですから、当然値段も相応の値段となっていますので、普段狙うことが多い魚種、釣り方で使い勝手の良い番手を選びたいものですね。
私もじっくりと悩んでみたいと思います。
まあ、それが楽しみでもあるのですがね。
そういえば、今週末はフィッシングショーOSAKA2019がインテクス大阪を会場に開催されますね。
お近くの方、ご都合の良い方、会場で19ヴァンキッシュをご確認いただくのも良いかもですよ。最新機種に触れて実感できる良い機会ですので。
ということで、19ヴァンキッシュの纏めでした。
ではまた。